ポスティングやチラシの配布を依頼するとき、「A4」「B4」「タブロイド判」「ブランケット判」といった言葉を耳にすることがあります。
印刷会社や配布会社では日常的に使われる名称ですが、一般の方には実際の大きさをイメージしにくいものです。
また、同じチラシでも紙のサイズによって、印刷費だけでなく、折り加工や梱包、配達方法まで変わることがあります。
今回は、全国各地で戸別配達を行うファミリア合同会社が、ポスティングや行政情報誌、フリーペーパーなどで使用される代表的な紙のサイズをわかりやすく解説します。

1.A判とは? コピー用紙でおなじみのサイズ
A判は、私たちの生活で最も身近な紙の規格の一つです。
一般的なコピー用紙はA4サイズです。
| サイズ | 寸法 | 身近な例 |
|---|---|---|
| A3 | 297×420mm | A4コピー用紙2枚分 |
| A4 | 210×297mm | 一般的なコピー用紙 |
| A5 | 148×210mm | A4の半分 |
| A6 | 105×148mm | 文庫本に近い大きさ |
A3を半分にするとA4、A4を半分にするとA5になります。
ポスティングではA4サイズのチラシがよく使われますが、A3サイズを二つ折りにして配布するケースもあります。
2.B判とは? 新聞折込チラシなどで使われるサイズ
B判は、A判とは異なる寸法の紙の規格です。
日本で一般的に使われるJIS規格のB判には、次のようなサイズがあります。
| サイズ | 寸法 | 身近な例 |
|---|---|---|
| B3 | 364×515mm | 大きめの新聞折込広告 |
| B4 | 257×364mm | 新聞折込チラシ |
| B5 | 182×257mm | 学習ノート |
| B6 | 128×182mm | 小型の手帳など |
B4はA4より大きく、B5はA4より小さいサイズです。
特売広告や地域の案内など、比較的多くの情報を掲載したい印刷物で使用されます。
3.D判とは? チラシでも見かける新聞系のサイズ
D判は、新聞印刷などで使われる寸法体系の呼び方です。
一般的なA判・B判とは異なるサイズで、チラシや情報紙などでも見かけることがあります。
例えば、新聞系の寸法として次のようなものがあります。
| 呼称 | 代表的な寸法 |
|---|---|
| D3 | 約406×546mm |
| D4 | 約273×406mm |
| D5 | 約203×273mm |
ただし、D判という名称や寸法の扱いは、印刷会社や印刷方式によって異なる場合があります。
そのため、D判と記載されている場合には、実際の仕上がり寸法を確認することが重要です。
配達現場でも、一般的なA判やB判を想定していたところ、納品された印刷物がD判だったということがあります。
サイズの名称だけで判断せず、縦横の寸法を確認することが、配布計画の基本です。
4.ブランケット判とは? 一般的な新聞の大きさ
ブランケット判は、一般的な新聞で使用される大きな紙面サイズです。
日本の新聞では、1ページがおおむね406×546mmの大きさです。
A3サイズよりも大きく、広い紙面に多くの情報を掲載できます。
新聞は通常、折りたたまれた状態で配達されます。
そのため、印刷時の紙面サイズと、実際に配達するときのサイズは異なります。
5.タブロイド判とは? フリーペーパーでよく使われるサイズ
タブロイド判は、一般的な新聞の約半分の紙面サイズです。
日本では、おおむね273×406mm程度のものが代表的です。
地域情報紙やフリーペーパー、広報関連の印刷物などで使用されています。
ブランケット判より小さいものの、A4コピー用紙より大きな紙面を持っています。
なお、タブロイド判も媒体や印刷会社によって寸法が異なる場合があります。
6.はがきサイズや封筒サイズも配布物の一つ
ポスティングでは、一般的なチラシ以外にも、はがきサイズや封筒サイズの配布物があります。
代表的な寸法は次のとおりです。
| 名称 | 寸法 |
|---|---|
| 通常はがき | 100×148mm |
| 長形3号封筒 | 120×235mm |
| 長形4号封筒 | 90×205mm |
| 角形2号封筒 | 240×332mm |
ただし、封筒は中に入れる書類の枚数や厚みによって、実際の重量や取り扱いやすさが変わります。
また、封筒の寸法は封入物そのもののサイズとは異なります。
7.印刷物のサイズと配達時のサイズは違う
ポスティングでは、印刷物の規格サイズだけでなく、配達時の形状も重要です。
例えば、A3サイズの印刷物を二つ折りにするとA4サイズになります。
さらにA4を二つ折りにするとA5サイズになります。
新聞やフリーペーパーも、折り加工によって携行時の大きさが変わります。
また、紙の厚さや硬さによっても、折りやすさや投函のしやすさは異なります。
配達を依頼する際には、次のような点を確認するとよいでしょう。
- 印刷物の仕上がりサイズ
- 折り加工の有無
- 配達時の形状
- 紙の厚さや重量
- 梱包・納品方法
印刷物の仕様を事前に共有することで、より適切な配布計画を立てやすくなります。
まとめ|紙のサイズを知ることが適切な配布計画につながる
ポスティングで使用される印刷物には、A判・B判・D判・タブロイド判・ブランケット判など、さまざまな規格があります。
一般的なチラシだけでなく、行政情報誌やフリーペーパー、冊子など、配布物の種類によってサイズや形状も異なります。
ファミリア合同会社では、こうした多様な配布物の特性を踏まえ、戸別配達に取り組んでいます。
配布物のサイズを正しく理解することは、印刷から配達までを効率的に進めるための第一歩です。
次回は、紙のサイズだけでなく、厚さ・硬さ・折り方によってポスティングの配達効率がどのように変わるのかを、実際の配達現場の視点から解説します。

紙のサイズによってポスティングの配達効率はどう変わる?
紙のサイズを理解したところで、次は実際の配達現場について考えてみましょう。
ポスティングでは、紙が小さければ配りやすく、大きければ配りにくいという単純な話ではありません。
配達効率を左右するのは、紙のサイズ・厚さ・硬さ・折り方、そしてポストの形状です。
A4サイズでも投函しやすいとは限らない
A4サイズは一般的なコピー用紙と同じ大きさですが、住宅のポストにはA4をそのまま差し込みにくいものが少なくありません。
その場合、紙を曲げたり、折ったりする必要があります。
しかし、配達員が一件ごとに紙を折っていては時間がかかります。
例えば、1件につき3秒の作業が増えれば、1,000件では50分もの差になります。
大量配布では、こうした小さな作業の積み重ねが配達効率を左右します。
小さくても薄すぎる紙は配りにくい
不用品買取や水道修理などの広告では、小さく薄いチラシが使用されることがあります。
印刷費や資材費を抑えることが目的の一つと考えられますが、薄い紙には配達上の弱点もあります。
紙に適度な硬さ(コシ)がないと、投函口に差し込もうとした際に曲がってしまい、スムーズに入らないことがあります。
一方、適度なコシのある紙は形を保ちやすく、投函作業がしやすくなります。
ただし、厚く硬すぎる紙も、小さな投函口では扱いにくくなる場合があります。
大きな紙は折り加工が重要
A3やB3などの大きな印刷物は、そのままでは投函しにくい場合があります。
そこで重要になるのが、印刷段階での折り加工です。
例えば、A3を二つ折りにすればA4サイズになります。
ただし、A4サイズでも投函しにくいポストがあるため、折り加工をすれば必ず配達効率が上がるとは限りません。
また、折り加工によって束の厚みや携行時のかさばり方も変わります。
印刷物のサイズだけでなく、最終的にどのような形で配達員に渡されるのかが重要なのです。
冊子やフリーペーパーは携行部数が変わる
チラシと冊子では、同じサイズでも重量や厚みが大きく異なります。
薄いチラシなら一度に多くの部数を持ち運べますが、ページ数の多い冊子では携行できる部数が限られます。
そのため、配達途中で車両や資材置き場に戻り、補充する必要があります。
配達エリアと資材保管場所が離れていれば、その往復時間も作業効率に影響します。
配達員の人数だけでなく、資材の重量や補充方法まで考えることが、大量配布では重要になります。
配達しやすい印刷物とは何か?
配達現場から考えると、必ずしも小さく軽い紙が最適とは限りません。
重要なのは、次の条件を総合的に考えることです。
- ポストの投函口に適した大きさ
- 投函時に曲がりすぎない適度な紙の硬さ
- 配達員が一度に携行できる重量と部数
- 投函時に余計な折り作業が発生しない形状
- 資材補充を効率的に行える梱包・納品方法
配達物の仕様によって、必要な作業時間や物流体制は変わります。
ファミリア合同会社では、こうした現場の条件を踏まえ、配布物の特性に応じた戸別配達を行っています。
ポスティングの配達効率は、印刷物を制作する段階から始まっているのです。
